低スペックPCでのゲームグラフィック設定【解像度、DLSS、FSR】


解像度は3Dゲームで一番重要な設定でしょう。
解像度を下げると一気に負荷が下がります。
高解像度の方が綺麗なのはもちろんですが、多少解像度を下げても基本的にゲームに支障はでません。
私はフレームレートを優先して、真っ先に解像度を下げています。

モニタ解像度が1920×1080なら1600×900、1280×720あたりがオススメ。
1280×720より下は画質が下がりすぎるのでやめた方がいいです。

解像度を下げた場合は絶対に「アンチエイリアス」の設定を高品質にしましょう。
高品質なアンチエイリアスが搭載されているゲームほどフルスクリーンにアップスケールされた時に解像度の低さが気にならなくなります。

また、画面を注視したり、画質を比較してしまうと画質の低さが目立ってしまうので、ある程度は画面から少し離れてプレイしましょう。
視力の良い人ほど画質の悪さは気になってしまうかもしれません。

DLSS、FSRを使用できる場合は解像度を下げるより、この設定を有効にした方が良い場合があります。
(2022年2月の時点では対応ゲームはあまり多くないです)


FSRの小技というページも作ってみました。
若干負荷を下げたり画質を上げたりできる可能性があるので試してみてください。


DLSS、FSRについて


低解像度でレンダリングし、目標解像度まで高品質なアップスケールをしてゲームパフォーマンスを向上させる手法です。
使用するにはゲーム側がDLSS、FSRに対応している必要があります。
4k解像度や高fpsでゲームをプレイするためのもので、フルHDや低スペック向けの機能では無いと思いますが、それなりの恩恵を受けられます。

【DLSS】 
 NVIDIAのアップスケール技術。
 DLSSに対応しているNVIDIA製GPUでしか使用できず価格も高いが、それに見合った品質になるらしい。
 ※私はDLSS対応GPUを持っていないので詳細は省略します。

【FSR】
 AMDのアップスケール技術。
 現在、FSR1とFSR2がリリースされています。
 要件(FSR1はDX11、DX12、Vulkan。FSR2はDX12、Vulkan、例外でDX11もあり。)さえ満たしていれば実装でき、ユーザーはAMD製GPUでなくても使用できる。DLSSより画質は劣る。
 
 ■FSR1の標準のクオリティモード(1920×1080の場合)
  ウルトラクオリティ(77%):1477 x 831 → 1920×1080
  クオリティ    (67%):1280 x 720 → 1920×1080
  バランス     (59%):1129 x 635 → 1920×1080
  パフォーマンス  (50%):  960 x 540 → 1920×1080


  ↓PSO2NGSにFSR1が実装されているので比較してみました。

1920×1080 FSR1オフ GPU負荷80%

1920×1080 ウルトラクオリティ GPU負荷67%

1920×1080 クオリティ GPU負荷60%
 
1920×1080 バランス GPU55%

1920×1080 パフォーマンス GPU負荷50%

 ウルトラクオリティ、クオリティは普通に綺麗。
 バランスからちょっと微妙で、キャラクターの前にあるアイテムが丸っぽくなっているのが気になります。
 パフォーマンスはだいぶ画質が悪くなり、細かい部分が滲んている感じになります。
 しかし、パフォーマンスでもUIは1920×1080で表示され、文字やアイコンは綺麗になるメリットがあります。

 GPU負荷はパフォーマンスが80%→50%になり、1.6倍の負荷軽減になります。

 
 ■FSR2の標準のクオリティモード(1920×1080の場合)
  クオリティ       (67%):1280 x 720 → 1920×1080
  バランス        (59%):1129 x 635 → 1920×1080
  パフォーマンス     (50%):  960 x 540 → 1920×1080
  ウルトラパフォーマンス (33%):  640 x 360 → 1920×1080

  ↓比較しやすいゲームが無かったため、FSR2サンプルで比較してみました。

1920×1080 FSR2オフ  55.01ms

1920×1080 クオリティ   50.00ms

1920×1080 バランス  47.98ms

1920×1080 パフォーマンス  46.04ms

1920×1080 ウルトラパフォーマンス  42.90ms

  ※GPU負荷がfps制限しても100%付近になってしまのと、fpsが小さすぎてわかりにくいので描画にかかる時間(ms)を表記しています。

 今のところFSR2が実装されているゲームは少ないですが、非常に綺麗です。
 デメリットとして一部のエフェクト(画像奥のパーティクルなど)やスプライトの画質が露骨に下がったり、TAAが強制されて残像が出ます。
 ウルトラパフォーマンスでもけっこう綺麗で、元の解像度を考えると凄いと思います。
 今後のゲームで活躍してくれることに期待しています。

 ただ、このモデル(Sponza)だとあまり負荷軽減がされていないようです。
 ウルトラパフォーマンスが55.01ms→42.9msになり、1.282倍程度。
 もう1つのモデル(AbandonedWarehouse)だと負荷軽減効果が大きいようです。
 ウルトラパフォーマンスが13.50ms→8.84msになり、1.527倍程度。

1920×1080 FSR2オフ  13.50 ms

1920×1080 ウルトラパフォーマンス   8.84ms


 下記サイトからFSR2のサンプルをダウンロードできるので、自分の環境で比較することができます。
  FSR2サンプル ※FSR2サンプルにFSR1サンプルも含まれています。


比較サイトの罠


多くのサイトや動画が4k画質で比較しているため、4kモニタで見なければ参考にならない場合があります。(等倍表示や拡大しているサイトは除く)
4k+FSR1のパフォーマンスの場合、レンダリング解像度は1920×1080になり、モニタの解像度が1920×1080だったら全く画質が劣化していないように見えてしまうのです。

サイトレイアウトの都合で画像が縮小表示されている場合は4kモニタでも注意が必要ですね。
これを知らずにプレイすると「思ってたのと違う!」ってなります。

上記の画像もブログの都合で自動縮小されてしまったようです・・・。



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