シロナガス島への帰還 -Return to Shironagasu Island-


 「シロナガス島への帰還」は、シロナガス島を舞台にしたノベル型アドベンチャーゲームです。

■開発元:HYOGO ONIMUSHI
■パブリッシャー:TABINOMICHI


バッドエンドでは全員が惨殺されてしまうなどホラー、グロ要素が強いところもありますが、笑えるやり取りや泣けるシーン、ミステリー、SFなど色々な要素が良い感じに入り混じっています。

個性的なキャラクター、ほどよい謎、理解しやすいストーリー展開、終盤の畳み掛けるようなスピード感がとても印象的でした。

公式PV

 公式  Steam


Steam版は配信当初はボイスが無かったのですが、2022年12月22日頃にボイスが追加されました。

主人公以外はフルボイスで、個人制作とは思えない豪華な声優陣となっています。

ボイスが後付けで不安だったのですが、予想以上に合っていました。

Steam版は500円とかなり安めなので非セール時でもオススメできる価格です。

ボリュームはそこそこあり、ボイス無し版でのプレイ時間は14時間くらいだったと思います。

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ストーリーは「シロナガス島」の館に招待された人物が死亡した事件から始まり、代わりに探偵の池田と相棒のねね子がシロナガス島に調査に行くことになり、大きな事件に巻き込まれます。

島には「シロナガス島の悪魔」と呼ばれる怪物がいるなど不穏な噂があり、島で何が行われているかを解き明かしていきます。


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ノベル形式ですが、イラストが多めで漫画のような感じがあるのでプレイしやすくなっています。

現在はボイス付きなので漫画とアニメの間くらいの感覚でしょうか。

そしてホラーにもかかわらずコメディ色が強めなので最後まで退屈しません。


立ち絵だけでなくイラストにも目パチや口パクが入っていたり、よく出来ています。

コミュ障すぎて空港職員と話せないねね子さん。(CV:井口裕香さん)
実は完全記憶能力の持ち主で超有能。
しかし引き籠もりで風呂にも入らない残念な子。


やたら強気なお嬢様のアキラ(右)(CV:石原夏織さん)
そのお世話係のジゼル(左)(CV:伊藤静さん)


ノベルには色々な手法がありますが、このゲームは「ト書きのないタイプ」です。

セリフとキャラクター視点の思考、効果音やイラストで進行し、ト書きのような説明文はありません。

1画面あたりの文章量も適度に調整されていて作り込まれています。

私は長文を読むのは苦手なんですが、このゲームはかなり読みやすいと思います。


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ゲーム難易度はセーブさえしておけばそう高くはないですが、選択肢でバッドエンドになる場合もあるので、適度にセーブし、セーブデータはある程度残しておきましょう。

チャプターセレクトが無いのと、調査モードはスキップできないので、やり直すとそこそこ時間がかかります。

重要な場面で選択肢を間違えるとだいたいゲームオーバーに。
序盤~中盤までは死んでも何故かゲームオーバーにならないが・・・それには理由が。


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本編とは別にDLCでドラマCDが配信されています。

 1話 アレックスの探偵体験
 2話 アキラの買物紀行
 3話 少女達の勘違い

ゲーム内のEXTRA(おまけ)と同じく後日談コメディな内容です。(全75分)

ゲームが楽しめた人ならドラマCDも楽しめるかと思います。


ちなみに、このドラマCDには主人公の池田にボイスが入っており、CVは大塚明夫さんです。(スネークの人)

う~ん、本編にもボイスを入れてほしかった・・・!


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